飼育方法

状態の良い個体を選ぶ

目に生きる力がみなぎっています
目に生きる力がみなぎっています

状態の良い個体を選ぶ・・・基本ですよね。

でも、リーフスティングレイを選べるほどショップに在庫がありませんよね。

下手をすれば、年に1回か2回入荷すれば良い方だと思います。ショップがリーフスティングレイを販売しないのにはおそらく、次の理由が考えられます。

『売れる前に落ちる』からではないでしょうか・・・

勝手な想像なので違っていたらごめんなさい。

 

さて、状態の良い個体を選ぶって書くのは簡単、見極めるのは難関ですね。

私も未だに失敗することがあります。

状態の悪い個体の特徴を書いておきますので参考にして下さい。

1.目と目の間の眉間?が窪んでいる

2.体表に艶がない(乾燥してる感じ?)

3.体盤の縁がギザギザ

4.腹面が充血している

5.水面近くをゆらゆら泳ぎ、底に着底しない

6.呼吸が早い

7.腹面に半透明の小さな米粒大の虫が付いている(ハダムシ)

8.全く動かない

以上の8点に一つでも該当する場合は必ず死亡します。

水合わせ

淡水エイに準じますが、淡水エイを購入したことがない人もいると思いますので、簡単に書いておきます。

 

購入してきたリーフスティングレイは大きなバケツか、タライ、衣装ケースなどに移し、エアーレーションします。

そこにエアーチューブを使って飼育水を最初はゆっくり滴下していきます。

ケース内の水が8割ほどになってきたら、半分ほど水槽に戻すか、捨てます。

またエアーチューブにて飼育水を滴下していきます。これを繰り返します。

時間にして2時間から3時間行えばOKです。

 

ちなみに、状態の良い個体だと、水合わせは10分ぐらいでも大丈夫だったりします(爆)

つまり、本来は丈夫なエイなのでしょう。

水槽内レイアウト

砂に潜るリーフスティングレイ
砂に潜るリーフスティングレイ

水槽内にエイが泳ぐなんて、想像しただけでわくわくドキドキしちゃいません?

サンゴ岩でレイアウトして、砂もパウダーを厚めに敷いて・・・

 

レイアウトに関しては、お勧めしません。

特にサンゴ岩を入れると、泳いでいるときに腹面を傷つけ、死亡リスクが高くなります。

また、パウダーサンゴ砂は見た目がいいですが、デトリスクが溜まり、メインテナンスが大変なので、♯3番以降のサンゴ砂を薄目に敷くのが良いと思います。

サンゴ砂があると砂に潜ることで精神的に落ち着くので必要だと思いますが、メンテナンス性を考えるとベアタンクにした方が管理は楽ですね。

うちでは必ずサンゴ砂を敷いています。

また、レイアウトはお勧めしてませんが、うちではレイアウトしてます。もしレイアウトをするのであれば、尖った岩は避け、岩の下はシェルターになるようなレイアウトを組むことをお勧めします。

餌付け

最初にして最大の難関・・・

餌付けです。

基本的に輸入されてきたリーフスティングレイは餌を食べません。

クリルなんて絶対食べません

ショップでクリルを与えていますなんて言われたら、与えてるだけ(つまり、リーフのいる水槽内にクリルを放り込んでいるだけ)です。注意が必要です。

1週間ぐらいは餌を食べないことも多々ありますが、状態が良ければ3日目ぐらいから餌に反応を示すようになります。

反応するだけで食べないでしょうが、食べる個体なら大当たりですね。あとは通常の海水魚を飼う要領で大丈夫だと思います。

※決してクリルが悪い餌と言っているわけではございません。

当方も他の熱帯魚にはよく使用する餌の一つです。

 

餌の種類ですが

1.ロールイカ(ムラサキイカ、アカイカ、ミズイカ)

生のスルメイカは興味すら示しません(爆)

2.アジの切り身(骨抜きで)、ムキエビ(有頭エビ類)

ムキエビはボイルされているため、食べない個体も多いですが、ブラックタイガーや芝エビとして売られている有頭エビ系は冷凍で販売されていますので、解凍しエビの殻を取って与えます。

3.活モエビ、スジエビ、ミナミヌマエビ

4.メダカ

5.ゴカイ類

6.ハタタテハゼや小型のキュウセン、磯場で捕獲できる小魚

7.コマセ(生クリル)←釣具屋さんで購入可能

などを与えます。

理想的には、1と2に餌付いてしまえば飼育は楽になります。

活餌にしか興味を示さない個体は、イカやアジを食べるまでに時間がかかります。

アサリを上記に入れていないのは、私が飼育してきた個体で、アサリを食べる個体を見たことがないからですが、他の飼育者の個体は食べるそうです。

注)図鑑にはアサリを殻ごとバリバリ食べるようなことが書いてありますが嘘です。アサリを殻ごと食べるエイはトビエイの仲間だけだと思います。

生餌を食べるようになってきたら、人工飼料に餌付けを試みます。人工飼料は海水魚用の物を使用しますが、ひかりクレストのキャットでも問題なさそうです。

当方で飼育している6年目のリーフは3年間ぐらいキャットばかり与えていましたが、特に問題ありませんでした。

※海水魚に淡水魚の餌を与えると突然死などのリスクがあるそうです。

当方、使用している人工飼料はひかりクレストのキャット、おとひめEP3及び4(大きすぎると食べたがりません)、クリル(食べる個体のみ)です。基本的にはキャットとおとひめを与えています。たまにイカやアジ、ブリなどの鮮魚を与えます。

換水方法

1か月に一度、全水量の半分から1/3ぐらいを換えます。

アジの切り身を与えた後は、強力なプロテインスキマーがないのであれば換水をお勧めします。

うちは3か月から4か月に1度、200ℓ換水します(爆)

強力なろ過システムを設置しているならば、3か月から4か月に1度の換水でも大丈夫でしょう。

また、オゾナイザーの併用が必須条件です。

 

オゾンの力を借りて、強力に水を浄化していかないと、普通のろ過システムでは追いつきません。

なので、オゾンを使わないなら、オーソドックスに1か月に1度の換水を最低でも行いましょう!

 

※ぶっちゃけちゃいますが、1個体のみで飼育している限り、水質悪化で死亡したとみられるケースは皆無です。

肌荒れは起こしましたが、硝酸塩濃度に対し、かなり耐性はあると思います。

しかし、アンモニアに対しては、他の海水魚と同様又は弱いのではないかと思われます。

混泳魚は少なめにし、アンモニアが水槽内に発生しないようにろ過が十分に機能している水槽で飼育しましょう。